こんばんは!

前回に引き続きITハードウェア第三者保守サービスを提供していて、お客様から頂く

質問の中からいくつかお答えしていきたいと思います。

 

メーカーで、保守部材の枯渇が心配されるから、保守部材ある限りのベストエフォート

対応になります、と言われるのに、第三者保守事業者は保守部材の枯渇は心配ないの?

 

これ、厳密に言うと枯渇の心配はあります。

通常、保守サービスを提供する場合に、保守部材の準備をしますが、故障率のデータを

用いて、適正在庫数を割り出します。保守部材を使用した後、すぐに調達ができるか、

ということを中古市場の流通状況を調査し、また、引き合いの状況と合わせて、追加

購入をするなどして、契約対象分の部材枯渇リを軽減するようにしています。

それでも複数の契約において、同一の機器を使用しており、たまたま同じタイミングで

障害が発生し、たまたま同じ部品が故障していた、なんてこともあります。

適正在庫分でその障害は対応できましたが、在庫分が契約必要量を割り込んでしまい、

部材のストック倉庫に入荷したばかりの機器に搭載されていないか急いで調査を実施

したり、緊急調達を行ったり、ということもあります。

自分のお客様の契約機器に含まれていると、入荷・配備されるまでは、「どうか障害発

生しないで」と祈るような気持ちで過ごすこともありました。

このようなことのないように第三者保守事業者の中には、(弊社も含む)巨大な倉庫に

本体で何万台、パーツ点数で数十万点の在庫をストックして、枯渇リスクの低減に努め

ています。

また、複数年一括契約の契約期間分の部材在庫を保証するため、そのお客様専用に

保守部材を一定量確保する「専用部材化サービス」というものもあります。

システムの延長運用するための延長保守で一番の課題は保守部材の枯渇リスクとなり

ますので、このほかにも、年数回、部材の市場流通状況を調査しレポートするサービス

をご提供するオプションも存在します。

 

今回はここまで。

では、また。